ローマからクルマで2時間ほど、湖畔に佇む村カステル・ディ・トーラ。1939年に水力発電所を作るためにせき止められて出来たトゥラーノ湖は村の半分を沈め多くの村人が去っていった。その反面、湖のお陰でリゾート地として多くの観光客が訪れるようになり、村人たちは湖の恵みに預かった暮らしをしている。今回、12年ぶりにカステル・ディ・トーラを再訪。あのときの主人公たちの今は、、、?
*漁師・リストランテシェフ/グイード・ディ・ヴェネデッティさん(62歳)
この湖で魚を獲り、糧を得ているグイード。獲った魚は自ら営むリストランテで料理して客に出す。店は繁盛していたが、12年後、店は湖の対岸に引っ越していた。その訳は家族の歴史にあった。
*パン職人/フランチェスカ・オルシーニさん(45歳)
村人の胃袋を毎日満たしてきた女性パン職人フランチェスカ。店を始めた母のもとで修行し、新作のパンやレシピを任されるまでになり、自然酵母を使ったパン「コット・ア・レーニャ」は都会からも買いに来るほどの人気商品になった。あれから12年、母を病気で亡くし、自身も病を患った彼女はある決断をし、実行していた。
*ガブリエレ・ジェンティーリさん(69歳)
村の姿を写真に収めてきたカブリエレ。といってもプロの写真家ではなく役場の職員だ。暇を見つけてはカメラ片手に村を散歩している。いつしか彼の写真は村の記憶となっていった。しかし12年後、ガブリエレはカメラが壊れたのを機に写真を撮るのを辞めていた。だが、村の記録は違う方法で継続されていたのだった。
小さな村の物語 イタリア(BS日テレ)
土曜日18:00~18:54 放送
日曜日10:00~10:54 放送
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