ローマから東に60キロの山奥。険しい谷のふもとに築かれた村、ヴァッレピエトラ。
厳しい自然に負けないように村人たちは、助け合って暮らしてきた。10年前出会ったのも、家族のつながりを大切に生きる村人たちだった。彼らは今も、その営みを続けているだろうか…。
*パン職人/ウーゴ・ミーオニさん(当時43歳)
村にただ一軒のパン屋を営むウーゴ・ミーオニ。若くして亡くなった父の跡を継ぎ、30年近く店を守り続けてきた。昼夜逆転の忙しいパン屋の仕事だが、愛する妻と3人の息子たちを想いながら懸命に生きていた。10年後、息子たちはみんな村を出て、それぞれの道を歩き始めていた。家業が途絶えてしまうことを寂しく感じているウーゴだが、子供たちに負けじと新たな夢に向かって動き出している。
*ドメニコ・ダヴィドさん(当時101歳)
村の長老ドメニコ・ダヴィデ。戦後は炭焼き職人として働き、46歳の時に村に食料品店を構え、家族を養ってきた。89歳の時に妻を亡くしてからは、息子夫婦と穏やかな余生を送っていた。それからまもなくして、ドメニコは103歳で亡くなった。息子夫婦は亡くなって8年経った今も、家を訪ねて来る村人とドメニコの思い出話に花を咲かせている。誠実で人への思いやりに溢れ、村の誰からも愛されていたドメニコ。その魂は今も村に息づいている―――
小さな村の物語 イタリア(BS日テレ)
土曜日18:00~18:54 放送
日曜日10:00~10:54 放送
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