モルヴェーノ/トレンティーノ・アルト・アディジェ州
東アルプスの山々に囲まれたドロミティ地区に、美しい湖がある。その湖畔の村、モルヴェーノ、観光と登山の客で賑わう村だ。湖ではダム建設によって一時魚が減ったが、村が養殖による放流を始め、その数も回復しつつある。


*フィリッポ・ドニーニ(35歳)
湖に棲む高級魚サルメリーノの養殖場につい最近勤めはじめたばかりだ。これまで工事現場などで働いてきたが、妻も働いているため、一人娘と過ごす時間を少しでも持ちたいと、ここに転職した。湖や魚の勉強を独学で行い、改めて故郷への思いを強くしている。フィリッポは幼少期から、趣味で村の山々を登ってきた。時間を作っては、ひとり娘のエミリーとロッククライミングを楽しんでいる。努力して岩山を登って得られる喜びを娘に伝えたい、そしてそこに、新しい仕事に人生を賭けた自分を重ねている。
*エットレ・サルトリ(73歳)
ドロミティの壮大な山々を間近に見られる展望台の前に建つ山荘を、家族で経営している。小学校を卒業後すぐ山で働き始めた山男だ。毎朝、山荘の周りを掃除するのが日課。この地方の料理、ポレンタ作りの名人で、山荘の看板メニューになっている。エットレには、息子夫婦がネパールの孤児院からもらってきた兄妹の養子がおり、兄のナビンにはことのほか目を掛けてきた。ナビンはずっと幼心に異国の地での暮らしに不安で、人知れず悩んでいたのだ。固く閉ざしたナビンの心を開いたのは、おじいちゃんのエットレだった。
美しい湖畔の村に、時代を受け継ぐ人々の暖かい物語があります。ぜひご覧ください。


小さな村の物語 イタリア(BS日テレ)
月曜日20:00~20:54
土曜日21:00~21:54(再放送)
※使用楽曲や歌手名などはこちらのホームページをご覧ください。
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